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僕は博多で大暴れ

10月20日に柳原陽一郎さんとボギーさん率いるアルコールメモリーズのライブに行ってきました。
場所は去年と同じスペース・テラ。

まずはアルコールメモリーズの演奏。
ボギーさんはオーバーオールを着て、ポンポンの付いた丸っこい帽子を深く被り登場。なんだか教育番組のお兄さんのよう。地動説の中で神になりたい「鉄の心を持つ男」、職業欄にゲーマーという歌詞が印象的な「ゲーマー」、二曲歌った後にボギーさんは帽子を上にずらし、ようやくお客さんに目を見せます。

その後男女のすれ違いをよだれで表す「蚊帳の外」。変拍子に早弾きにシャウトの「BON-ODORI」。「アルコールメモリーズ」でしんみり。アルコールメモリーズはいい曲ですね。酒を呑みながら聴くのにぴったりだし、飲んでなくてもほろ酔い気分になれます。いつか必ず来るであろう身近な人の死後、こんなふうに呑めたらなあと思いました。私が死んだ後も身近な人にはこんなふうに呑んで欲しいね。

MCでは、ボギーさんの家族の話。長男の門土くんは絵が上手くて、ボギーさんが出すお題を絵に描いてブログにアップしたり、絵をポストカードにして会場で売ったりしているそうです。お題はビートルズYMO浅川マキマリリン・モンロー壇蜜…。渋い。坂本龍一さんの目が長方形、マリリン・モンローがマドンナっぽい。ボギーさんの門土くんの絵に対するコメントが面白かったです。「勉強はできなくてもいいから、とにかく手に職を付けてくれ」というボギーさんの願い通り、順調に才能を伸ばしているようです。最近家族がチームのようになってきたと話していました。

それからポール牧さんが昔クイズ番組で一分間に何回指パッチンできるかに挑戦した話をしてくれました。彼は一分間にたった8回しか指パッチンをしなかったそうです。ボギーさんはそれを観て、たとえ自分が一分間に1000回指パッチンをやったとしてもポール牧さんの指パッチン一回の倍音には到底かなわないと感銘を受け、ポールさんのように一音一音を大切にする音楽をやりたくてアルコールメモリーズを結成したんだそうです。

続いて柳原陽一郎さんのソロ。
東京は雨で、福岡行きの飛行機に乗っている間もずっと曇り空が続いていたのに、関門海峡の辺りで急に晴れて、「あ、歓迎されてる」と思ったと言ってました。こういうことって結構大事なことなんだとか。

エレキギターでの「ふしぎな夜のうた」。いつものアコギとはまた違った感じ。博多の夜にふさわしい開放的な音。ヤナさんは歌い終わると、今日は不思議な夜になることを予言。それは的中したのでした…。
「再生ジンタ」はやっぱり沁みますね。曲調は夜のどん帳系の明るい曲なのに。傷付いている人の心に寄り添っているけれど、べたついてなくてふわっと軽やか。そこがヤナさんの良さだなあ。絶妙の距離感で背中を押してもらえます。コーラスを求められて歌ってみたけれど、♪タラララッタラララッタ タッタタラララーの部分って結構難しい…今度求められた時のために練習しておきます(^_^;)

「とこやはどこや」はピアノのイントロがゴージャスで、最初別の曲かと思いました。雑餉隈(ざっしょのくま)、西通りなど福岡市民にはお馴染みの地名も飛び出しました。お客さんも自発的にコーラス。
「航海日誌」の波のようなピアノの音、熱を帯びて響くヤナさんの声。目の前に広がる大海原。続いていくぼくらの航海。ダイナミックなのに大上段に構えてなくて、いい曲だなあとあらためて思いました。

嫌な奴のことを曲にしたロックな「フリーダムライダー」からの「ホーベン」。大好きな曲なので生で聴けて感激しました。ああ、スペース・テラのピアノがグランドピアノで良かった(T_T)ヤナさんは、かみ合わない時は散歩をしながらかみ合う時が来るのを待つようにしていて、この曲はそんな時に作った曲と言ってました。今回のアルバムを作った時は幸いなことにかみ合う時で、人にも恵まれ全てが上手くいったそうです。

エレキギターでの「だめもと節」。植木等風のコミックソングなんだけど、私のようなダメ人間には深く突き刺さる曲。ヤナさんはこぶしを効かせて歌った後、「ダメじゃない奴はせからしか!」とシャウト(せからしかは博多弁でうるさい、鬱陶しいという意味)。
か、かっこいい〜(≧∇≦*)
「悪人志願」を歌ってる時のヤナさんは生き生きとしていました。ニヤニヤのしたり顔がホント似合うな〜(-∀-)
曲の中で悪人を魅力的に演じてました。「歌を止めるな」のお客さんの大コーラスで盛り上がった後、いよいよアルコールメモリーズとのセッション。

ヤナさんがピアノを弾きながら即興で歌った曲がおかしくて…(笑)♪ ボギーちゃん ボギーちゃん 早く来ないとお客さん達帰っちゃうよ〜 ボギーちゃん ボギーちゃん ボーカル&ギター ボギーちゃん…こんな感じでなかなか出てこないボギーさん達を呼んでました(笑) 

セッションは月や星の歌ばかりでした。
まずボギーさんの曲「星のOHAKA」。キラキラしていて楽しい曲です。去年も聴きましたが、去年よりも一体感が増して、更に良くなってました。

そしてたまの「さよなら人類」とボギーさんの「うんこ」との夢のコラボ「さよならうんこ」(笑)たまの演奏に忠実なアレンジの「さよなら人類」の間奏で静かで寂しいギターの音色が流れ始め、ここから流れが妙な方向に向かって行きます。ボギーさんがハエとかバリウムとかうんことか歌い始め、それに当然のようにコーラスを付けるヤナさん(笑)クライマックスでは二人でうんこを激しく連発しまくり!ついに壊れた!台風のような演奏でフルコーラス歌い切った後、ピアノのポーンポーンポーンポーンで、たまファンにはお馴染みの♪さるーのコーラスが始まります。曲が終わりに近づいた頃には、ぶわーっと妙な感動が湧き上がってきました。

前の曲が前の曲だったもんで、アンコールの「満月小唄」の清らかな美しさに心洗われました。イントロのツインギター(アコギとエレキ)のアルペジオが聴こえ始めると、どこからか「わあ、素敵…」というお客さんのため息混じりの声が聞こえました。ホントゾクゾクするくらい素敵でしたよ。ヤナさんの伸びやかで艶のある歌声が素晴らしくてねえ。アンコールだというのに余裕を感じました。喉強いなあ。激しく情熱的なエレキギターの10月の月の夜。

最後の「夜のどん帳」。最高に楽しくてロマンチックでめでたい曲。1番をボギーさん、2番をヤナさんが歌っていました。ヤナさんはボギーさんが歌ってる時にも合いの手を入れたり踊ったりと大忙し。「♪たった一夜の薔薇のため 僕は博多で大暴れ」とアドリブで歌詞を変えて歌ってたし、ノリノリでした。ホントにヤナさん大暴れのライブでした。最後にちょこっとビートルズの「涙の乗車券」。ポール牧さんとのポール繋がり。しゃれとんしゃあ…(博多弁で洒落ているという意味)(*≧m≦*)ヤナさん「イントロ10分続けようか」とか冗談で言ってましたけど、本当に10分、いや一時間くらい続けてくれてもよかったのに(疲れるって)。この夜が終わってしまうのが名残惜しくて寂しくて…。

知久さんのライブの時にも思いましたけど、博多には歌い手のタガを外させる何かがあるのかしら。でもヤナさんもアルコールメモリーズの皆さんもあれだけ暴走しても絶対に崩れないし、ちゃんと戻って来られるんだから流石プロだよなあ。これがずっとミュージシャンとして生き残ってきた人達の実力なんだろうなあと思いました。ああ楽しかった。