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振り子とチーズケーキ②胸の振り子

振り子とチーズケーキ①の続きです。ネタバレしていますので、未見の方はご注意ください。




混乱した主人公はトイレで「アトランティスへの地図」を読み始めます。
この内容は、劇中劇として実演されます。

主人公レオナルド(冒険者と同じ見た目)は亡き祖父の跡を継いで地図も売っている本屋を経営しています。客がアトランティスに行くための地図がないか聞いてきてもないと答えますが、それは嘘で、実は自分のために取ってあるのです。彼はいつかアトランティスに行くことを夢見ているのです。この辺は主人公の図書館でのくだりと似ています。
レオナルドが祖父の遺品を整理している時、タイトルが読めずどこにも分類できない本から光る妖精が飛び出します(先っぽにライトの付いた棒を竹井さんが動かしている)。彼女の言う通りにその本のタイトルを読んでみると、「アトランティスへの地図」と書かれていました。彼は小舟に乗り、アトランティスを目指します。冷蔵庫が小舟へと大変身!これには驚かされました(・o・)妖精はレオナルドに何度「アターック!」で叩き落とされてもめげずについていきます。けなげだ…。実は彼女はレオナルドの祖父の後見人なのです。

やがてアトランティスらしきものが見えてきて妖精は大喜びし、辺りを勢いよく飛び回ります(竹井さんが棒をブンブン振り回している)。亡き祖父(妖精を動かしている竹井さん)までしゃしゃり出てきて目立っているので、レオナルドの中の人も思わず「自分には照明が当たっていないという自覚を持ってください!」とアドリブ。メタ的発言w辿り着いたのはアトランティスではなく、なんとアラモアナショッピングセンター…。「押していい?」「はい…。」という素なのかそうでないのか微妙なやり取りの後、レオナルドを乗せた小舟は祖父に押され、静かに上手へ消えていきます…。

どういう女性が好みかと花柄に聞かれた主人公は、関口まみと答えます。出ているCMは南アルプスの天然水。日記の女性はどんな女性かと妄想するうちに、首都へ行く関口まみ(花柄)とそれを見送る先輩の主人公という設定での寸劇が始まります。10代後半の女の子を演じる賢太郎さんがひどかった…(褒め言葉)いや、花柄スーツの長身の男が演じてるにも関わらず可愛かったですけどね。関口まみは最初ゴリラのように何かを拾っては食べてました(笑)ラーメンズの「雪男になった日」のカーくんや「片桐教習所」のバナナを奪う時の動きを思い出しましたよ(^^)

日記の文字から考えると、もっと大人の女性なのでは?というわけで、日記の女性が岡崎しのぶだったらという設定での寸劇。出ているCMは月桂冠なので、和服の似合う女優なんでしょうね。彼女も最初ゴリラでした(笑)何かを包丁で刻んでいる岡崎しのぶ(花柄)。小料理屋の女将でしょうか。彼女は日記を読んだかと主人公を怪しげな京都弁で問い詰め、うろたえる彼のネクタイを引っ張り、奥へと連れて行きます…。お金払ってもいいと喜ぶ竹井。こういう色気のある大人の女性を演じる賢太郎さんを観るのは初めてでした(かなりデフォルメされてたけど)。所作が美しかったです。

主人公は日記の持ち主の理想に自分が一つも当てはまらないことに落ち込みます。ハワイのサーファーの真似をしてみても、花柄に「ねぶたとしてはあり」と言われるだけ。イギリス紳士になろうとシルクハット(緑色の円筒)を頭にのせればムーミンパパになってしまいます。コサックダンスも坂に仰向けに寝てずり下がりながらでないとできない。腹筋もできない(タイのキックボクサーの腹筋は青かった…)。料理や日曜大工はうぉりゃああ!とやれば情熱的に見えますが、彼の趣味である読書はどういう読み方をしても情熱的には見えません。彼女の日記に料理界の風雲児という言葉が出てきますが、彼は料理が得意ではありません。餅をつくことしかできない。イタリア料理?ピザまんしか知らない。フランス料理…ラ・フランスルマンド?絵も下手で、モテようと思ってキーボードを買ったけど挫折してしまったので、芸術家肌でもありません。それでもなんとか当てはまるのを探した結果、一番彼に近いのは「牧歌的」でした。でも彼女の男性の理想像には「都会的」もあり、これは明らかに矛盾しています。

ここから花柄の授業が始まります。主人公が手を挙げると「はい、ピザまん!」(笑)自分の意見をしっかり持っていて欲しい。でも自分の意見より私の意見を優先させて欲しい。
女は一分以内に矛盾したことを言えてしまう。
それに大いに同意し、悪態をつく主人公。まあこれは否定しません、その通りです。まあ、明確なイメージがないまま思いつきで好き勝手言ってるだけなんですけどね。

「頼もしいのに子供っぽい」とか「豪快なのに繊細」とかを実演する花柄。頼もしいのに子供っぽい男性は、仕事でミスをした女性を慰めフォローをした後に、カブトムシの幼虫をいろんな所から取り出します。正面を向いて色気のある声でキザな台詞を言うので、こそばゆくってたまらなかったです。最終的には「はかなげな風雲児」を目指せと花柄は言います。

主人公は初級編として自分の考えを持っているが相手の意見を優先させる男になろうとしますが、やはりできません。たとえ相手が関口まみであろうと、ロールケーキ一本丸かじりはやめられないのです。花柄はもはや自分は彼女の理想ではなく、彼女に好かれたいと思う彼自身の理想なのだと言います。その証拠にと花柄は彼女の日記の内容とは無関係であるピアノを弾きはじめます。この時花柄が弾いていた幻想即興曲の運指が途中まで正確に見えたことにびっくりしました。賢太郎さん相当練習したんじゃないでしょうか。

自分を卑下し続ける主人公。「そんなことはない!!!」という花柄の言葉で一瞬立ち直りかけますが、また落ち込んで自分を否定する言葉を言い続けていると、花柄は冷蔵庫の中に消えてしまいます。

「別にいいや」と何もかも諦めてしまった主人公は、お風呂にも入らずパジャマに着替えもせず、「冬だし」と自分に言い訳して太るのも構わず、ロールケーキにかぶりつきます。この時の竹井さんの目が暗くよどんでいてやばかったです。すると、暗い色のズルズルを被った男が登場。彼は主人公をネガティブにし、より一層動けなくする言葉をかけ続けます。
「理想に近づくのは恐怖」
「自分のできることとできないことを書き出してみろ、驚く程何もできないぜ。」

う〜ん、人のやる気を奪う言葉だなあ。

主人公は彼女を探すのを諦めてしまいます。自分が日記を読んだと彼女にバレたら気持ち悪いと思われるという理由で、落とし物として届け出たり、元の場所に置いたりもせず、黙って日記を捨てようとします。
考えてみればここだって都会と田舎が両立している。パルコがあるのにバスで10分も行けば田園風景。別に旅に出なくったっていい。インターネットで十分。嘘を付けば宇宙人にも会えるし車も十台所有できる。などと自分をごまかしているうちに、主人公は嘘でも世界旅行ができることに気づいてしまいます。

図書館で貸し出し中だったガイドブックはブラジル。借りたのは彼女ではないだろうか。主人公は自分が日記の持ち主を探していた理由に気づきました。
自分は彼女に会いたかったんだ…。
すると、ネガティブな男は消え、花柄が再び姿を表します。戻ってきた花柄を見た時、すごく嬉しかったなあ。お帰りなさいって気持ちになりましたよ。

主人公と花柄は、再び彼女について推理を始めます。日記の記述通りにガイドブックを借りている女性が日記の持ち主。食べ物に関することはガイドブックを参考に書いていた。出会った男性について詳しく書かれていたのは、それが彼女の創作だったから。ブラジルのコーヒーは実際に飲んだことがあるから詳しく描写することができていた。つまり、彼女は実際に旅に出てはいなかったのではないか。

朝、ブラジルのガイドブックを借りた人を調べるために、二人は図書館に向かいます。そこへ本を返しに来た女性が、日記の持ち主でした。

スーパーに勤めていて、自宅と職場を往復するだけの毎日を送る彼女は、日記を書く事でもう一人の自分に想像の中での旅をさせていたのです。

主人公は彼女に日記を返し、彼女が返したガイドブックを主人公は預かります。等身大だった彼女のシルエットが、主人公から離れて客席に近づく度にだんだん大きくなり、やがて見えなくなります。ここでぞわっときましたね。花柄にバシっと頭を叩かれ、主人公は勇気を出して餅つき大会に彼女を誘います。そこで振り子が揺れ始めます。
後日、主人公は彼女の働くスーパーで買い物をし、買い物袋をさげて帰宅します。カイピリーニャはなんと、カクテルの名前でした。

そこへ冒険者が登場。主人公も彼女のように日記の中で旅をすることにしたのでした。
黒い日記帳に「アンドロメダ星雲遠かった」と書く主人公に呆れた冒険者は、彼と一緒に日記を書く事にします。

26日のカーテンコール。竹井さんにとっての無限な食べ物はおはぎだそうです。子供の頃お隣のお宅のおはぎがおいしかったとか。賢太郎さんが「みなさんの拍手で胸がいっぱいで…。」と言うと、「おはぎって言わなきゃよかった。」と竹井さん。

27日のカーテンコール。賢太郎さんが「西鉄ホールの椅子の色や壁の色がセットとよく合っている。客席がひな壇でケーキみたいだし、舞台との一体感がある(意訳)」と言っていたのが印象に残りました。リハーサルの時に客席の照明をつけたままストレッチをするのでよく分かるそうです。この日は黄色いチーズケーキの形をした物体が何度も落ちるアクシデントがあり、お客さんに助けられたとも言っていました。スタンディングオベーション
 
<続く>