QLOOKアクセス解析

ノケモノノケモノ②生まれる

ノケモノノケモノ①の続きです。
ネタバレしてますのでご注意ください。



 

疲れ果てたハラミヤがうずくまっていると、狩人(高橋さん)がやって来ます。狩人に自分のことを話せと言われても、ハラミヤは自分の肩書きや持ち物や知り合いのことしか話せません。狩人はハラミヤをノケモノとみなし、彼に向かって弓を引きます。それを見たイルマは、時間を止めて矢をキャッチし、狩人を追い払います。

場所は変わって、KRM自動車のプレゼン会場。司会を務めるのはハラミヤ。
パネルには、KRMの新型車「CLOOMA」や「MALC」のCMの絵コンテが映ります。
これが良く出来てるんですよね。
「お父さんと一緒ならどこでも楽しい!」
「ラグジュアリードライビングオブライフ」
ストーリーも宣伝文句もそれっぽい。けど、それがだんだん妙なものになっていきます。絵コンテの絵が可愛くて、4人の演者全員でやるアテレコが上手い。特にCMでお父さん役を務める音尾さんが良かったです(…ん?偶然か?)ウケて喋れなくなった賢太郎さんが、辻本さんに最後の台詞を「あとはお前が読んで!」と無茶ぶりしてました。でも、辻本さんはちゃんと野太い声で読み、役割を果たしてました。流石。

ハラミヤは、傍らで話を聞いていたオノベからいきなり「自分の話をしてください」と矢を向けられます。

鋏を上げて威嚇し、自分をアピールする蟹の群れ。ハラミヤはそれを見て、自分と同じだと気づきます。周りに合わせて色を変えるカメレオンもまた、自分と同じ。

イルマに導かれ、ハラミヤは創造主の小屋にたどり着きます。創造主が生き物を作る順番を見て、ハラミヤはイルマから説明されたのとは逆だと気づきます。つまり、変な生き物、ノケモノから作っていたのです。
創造主は、みんなと違うと思われたくてみんなと同じでないと不安なハラミヤを原型に「人間」を作ることに決め、助手に採寸を頼みます。この助手が、イルマの説明の時とは違って老けていたのは何故なのか…?

ハラミヤは現場のリーダー(辻本さん)に頼み込み、港で作られた生き物を箱船に乗せる仕事を手伝わせてもわいます。作業が終わり、箱船が港から次々と出航する映像は圧巻。繊細なタッチで描かれた変な生き物たちが、本当に生きているようにうごうごと動き、次々と巨大な船で運ばれていく様子が素晴らしくて、観ていて不思議な高揚感に包まれました。変な生き物のデザインも良かったです。街の換気扇といい、この箱船といい、図書館といい、スチームパンク未来世紀ブラジル天空の城ラピュタハウルの動く城・FF等)の要素が入ってるのかしら。

ハラミヤはリーダーから420円の給料をもらいます。自分も給料が欲しいと主張するイルマは、リーダーと揉めているうちにカメレオン兄弟として漫才を始めます。

ハラミヤは再び狩人と会います。狩人はイルマの過去を話します。イルマもハラミヤや狩人と同様にこっちの世界に迷い込んだ人間。しかし、創造主の手により作られたのではなく、人間がずるい方法で作った人間なので、イルマの設計図は存在しない。
狩人に再び自分の話をしてみろと言われ、ハラミヤは車が好きな自分のことを話します。ハラミヤは狩人と別れ、バス停に行きます。そこにはイルマが居ました。

ハラミヤに何故自分をここに連れてきたかと聞かれ、イルマはハラミヤの設計図だけに自分がハラミヤと出会うと書かれていたからと答えます。ハラミヤの設計図に自分の名前を見つけたことが嬉しかったと語るイルマ。イルマが持ってきた設計図を見るように勧めても、ハラミヤは見ようとしません。

ハラミヤは自分の設計図には間違いがあることを指摘します。設計図にはミニカーを500台捨てたと書いてありましたが、実は1台だけ取っておいたのです。

ハラミヤに「またイルマさんに会えますか?」と聞かれ、イルマは「はい」と頷きます。

バスが出発する直前に、イルマはハシモトから預かったケモノそばのレシピを渡します。ケモノそばの材料は結局分からずじまい。

無事に現実の世界に戻って来たハラミヤは、嬉しさのあまりオノベの顔を触りまくります。
迷惑な…。ケモノそばのレシピは、白紙になっていました(紙自体は黄色)。実はハラミヤはここの出身だったのです。それが嫌で今まで戻ってきたくなかったのだと打ち明けます。

実家に忘れ物を取りに行くハラミヤに、知り合いの親の顔を見るのが趣味のオノベはついて行きたがります。

晴れているのに雨が降り始めます。狐の嫁入りです。オノベとは反対に、ハラミヤはそのまま残ります。キラキラ光る雨を全身で受け止めるハラミヤ。光の使い方が見事で美しいシーンでした。

<つづく>