QLOOKアクセス解析

パスカルズ 今年のしめくくり2デイズライブ ・ “ ふちがみとふなと ” も京都からやって来る

12月12日にパスカルズのライブを聴きに行きました。場所は吉祥寺スターパインズカフェ。
ええ、このために福岡くんだりからはるばる上京したんですのよ。パスカルズはロケット・マツさん率いる14人編成のバンドです。メンバーの中には漫画家、版画家などとの兼業でミュージシャンをしている人も居ます。
ご存知ない方のためにプロモーション動画を載せておきますね。

二日間連続のライブで、私が聴きに行ったのは二日目のみです。
ゲストはふちがみとふなと。渕上純子さん(ボーカル・ピアニカ・小物)と船戸博史さん(ウッドベース)の二人組のバンドです。「ふちがみ」「と」「ふなと」なんですね・・・。渕上アンド船戸。彼らに関する知識ゼロの私は、最初名前をどこで区切るのか分かりませんでした(^_^;)そういえば、スガシカオさんのことも最初「スガシ」「カオ」だと思ってたなあ。私だけか。

パスカルズふちがみとふなとの曲を交互に演奏するというスタイルでライブは進行しました。
何といっても知久さんあかねさん石川さん渕上さんの歌の組み合わせが最高でした(*´∀`*)

オープニングは「Home Coming Song」。
陽気なアフリカンジャズです。ロケット・マツさんが、鈴をシャンシャン鳴らしたり、ピアニカを弾いたりしながら動き回って、メンバー紹介をしていました。

「せんたくおひさま」
青空にはためく、くたびれた洗濯物。日々の生活の1シーンを切り取ったような曲。渕上さんのハスキーな声はお日さまの匂いがしました。ゴージャスな伴奏がなくても、彼女が歌えばちゃんと歌の世界が立ち上ってきます。

「大阪の歌」
京都のミュージシャンがやる大阪の歌。伴奏はピアニカとウッドベースのみで、音数が少ないからこそのとぼけた軽快さがありました。サザエさん的な。ばーっとやったらうわーっとなってぴゃーっと行ったらしゅんとなって…フンダララッタッタ〜♪みたいな愉快な歌詞でした。大阪人は本当に擬音だけで全てを説明するのかいな・・・?

「プネウマ」のイントロで、渕上さんもパスカルズのメンバーの真似をして、片腕を曲げたまま斜め上下に振り始めます。パスカルズがインスト曲を演奏する時のふちふなの反応も見所でした。この曲の妖気は生で聴くとヤバいです。変な形のものがぼこぼこと泡のように生まれて、ぬら〜っと出てくる感じ。やがてそれは子供が癇癪を起こす時のように暴れ回ります。

「キリギリス楽士」
冬にはもういないから冬を知らないキリギリス楽士。船戸さんのウッドベースの太い低音と、渕上さんから漏れる息が木枯らしのようでした。消える前の炎の一瞬のきらめき。

「森」
重厚な音の作り出す鬱蒼とした森をあかねさんの漂うような歌声が突き抜けていきます。これに知久さんのコーラスが加わると、うっとりするような美しさでした。

「El Don Gavacho」
ラテンの楽しい曲です。微妙にやる気のない力の抜けた「ガバチョ」の掛け声で演奏が始まります。演奏の途中で石川さんと渕上さんが謎の言語で会話。これが凄かった。石川さんはランニングをめくってお腹を出し、渕上さんにも出すように促してました。渕上さんはもちろん拒否(笑)その後、石川さんと渕上さんが赤いガムテープぐるぐる巻きで一体に!ヽ(´Д`)ノ

MCでやたらと渕上さんの髪を気にするロケット・マツさん。
「髪伸びたよね」「それはカツラで、取ると金髪なんじゃないか」「スパイっぽい」
…なんで(*´д`)?

「6月の雨の夜、チルチルミチルは」
友部正人さんの曲です。透明で美しくシビアなおとぎ話。この曲は知久さん、石川さん、あかねさん、渕上さんが代わる代わる歌っていました。そうすることで、この曲のドラマが立体的なものになっていました。

「だってチューだもん」
渕上さんの元気な歌や生活感のある歌もよいですが、恋の歌も素晴らしい。たおやかな色気があってドキッとしました。

「Taking Dog Fields」
パスカルズの代表曲(私の中では)。聴けて嬉しかったなあ。私、この曲を聴いていると泣きたくなるんですよね。優しい春の日ざしの中を歩いているような曲なのに…なんでだろ。金井さんのエレキギターのうねりが聴こえ始めるともうダメでした(T_T)

「ファンファーレブーメラン」
狂乱のお祭り騒ぎ。大好きな曲です。生で聴いていると踊り狂いたくてウズウズしてしまいました。アドリブ合戦も凄かった。それぞれの演奏力を見せつけられました。何度もアドリブを振られるふちふな(^_^;)振られるたんびに船戸さんはウッドベースでアドリブをし、渕上さんは腰を振って踊っていました。石川さんのパーカッションは、目でも耳でも楽しめました。遊び心に溢れていながらも正確かつ的確。流石でした。坂本さんの電子チェロの多彩なアドリブは圧巻!

「GO!GO!マングース
ハブを倒すためにやって来たマングースの勇ましい曲。渕上さんのオキナワプロレスリングのTシャツはこの曲のために着ていたのか…。渕上さんが「♪今日はやるのかい?」と煽るように歌うと、石川さんが「♪それはエッチな意味ですか?」と歌で返します。石川さんは戸惑う渕上さんに向かって「♪あんたも大人だろう」、船戸さんの方を見て、「♪そちらの方も相当なものとお見受けします」と歌います。船戸さんにまさかのとばっちり(笑)!セクハラですぞ、石川さん!気を取り直し、お客さんにハブのように両手をシャーッと突き出すようにと指示する渕上さん。お客さんには照れ屋さんが多かったのか、あんまり盛り上がらなかったです。

この日マツさんはキリン柄のズボンを履いていて、大層お似合いでした。「Home Coming Song」にぴったりの服でした。フォロワーさんが14年前のパスカルズライブの時にマツさんがキリン柄のズボンを履いているのを見たそうですが、まさか今回と同じズボン?…だとすれば、物持ちがいいなあ。渕上さんは「事前に知っていれば、私もシマウマ柄の服とか着て来たのに…」と悔しそうに言っていました。石川さんが「動物になりたかったんだよね」と言うと、渕上さんはそれを否定。渕上さんが「石川さんは何になりたかったんですか?湯切り?まさかパイロットじゃないでしょうね〜?」と聞くと、石川さんは「立ち食い蕎麦屋に憧れたことはある。まあ、蕎麦の湯切りもパーカッションも同じ動きだから、半分叶ったようなものかも」などと答えていました。

アンコールの「Fairytale of New York」はクリスマスの曲。
京都のミュージシャンの曲とか紹介していたので、誰の曲かと思っていたら、ふちふなが歌詞を日本語訳してカバーしていたんですね。知らなかった。知久さんはどんな曲でも自分のものにしてしまうなあ…。

「歌う人」
有名でないミュージシャンが年老いていくこと。芸に生きる人の無常を淡々と渕上さんが歌っていました。いい曲だなあ。

二回目のアンコール「ハートランド」。
知久さんが船戸さんに眼鏡を渡したのってこの曲を演奏する前だったかな?
ぶっつけ本番だったので、船戸さんには楽譜を読むための眼鏡が必要でした。
♪ゆきたいよ ゆきたいよ 心休む場所に 
ゆきたいよ ゆきたいよ きっとあるはずさ
何度も繰り返されるこのフレーズ。ああ、いつまでもこのままでいたかったのに…。
この瞬間がいつまでも続く場所に行きたいと願いましたよ゚(゚´Д`゚)゚

生で聴くパスカルズの音楽は一つ一つの音が生き物のよう。一分一秒が長かった子供の頃の感覚を呼び覚ましてくれました。あの世のもの、変な形のもの、可愛いもの、懐かしいもの、寂しいもの、かつてはみんな同じ所にあったんだよねえ。
ライブが終わる頃には心はすっかり7歳児に戻ってました。大の大人が真剣に音で遊んでいる様子が、私の心を解きほぐしてくれたのかもしれません。その遊びに加わってライブをより一層楽しいものにしてくれたふちがみとふなと。また素晴らしいミュージシャンを見つけてしまいました。

ホテルに帰り着き、石川さんのムチムチした腕の如きちくわぶを食しました。うまし(●´ω`●)